20120204
世田谷シルク『渡り鳥の信号待ち』
Category:演劇協力公演 , TOPIX
シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.4
第2回世田谷区芸術アワード”飛翔”受賞公演
世田谷シルク『渡り鳥の信号待ち』
2012年
2月4日(土) 19:00◎
2月5日(日) 14:00
◎・・・ポストトーク、乾杯有
MONO主宰の土田英生氏をお招きしてポストトークを行います!!
また乾杯は客席のみなさまと行いますので、
お時間に余裕がありましたらぜひご参加ください。(無料)
【前売】2300円
【当日】2500円
【★おススメ◎ペア割引】4200円
※4名様、6名様でも適用させていただきます。
【★学生割引】1800円
※要学生証提示
※日時指定・全席自由
※開場と受付開始は共に開演30分前です。
■問い合わせ
世田谷シルク/SETAGAYA SILK
080‐1089‐5196
info@setagaya-silk.com
■脚本・演出・出演
堀川炎
中学の時、私のおばあちゃんが昼間にイチゴ食べる?って聞いてきたのに
夜に部屋のドア開けたら死んでました。
家に届いた新しい夏の制服を、初めて着た日はお通夜で、
その晩は見た目も心も少し大人になった気持ちで、
人はいつ死ぬかわからないと考えました。
それはスイッチがオンオフに切り替わるように、
ちょっとしたことでコトンッと死んじゃうらしいのです。
焼かれる前の棺から顔をのぞかせたおばあちゃんを、
大きな声で呼びながら、
まるで寝ている人を起こそうとしているお友達を見ると、
本当に眠っているだけなのかもと錯覚しそうになりました。
けれどどんなに大きな声で呼んでも
おばあちゃんは決して目を開けないのです。
だから人っていうのは儚いなと子供心ながら思いました。
そうして大人になって、
死の恐怖や身近な人の不幸や、
それに準ずるくらい人生がポキンと音をたてて
折れ曲がってしまうような”ある日突然”な状況を
ちょうどいくつか目の当たりにしてしまいました。
すると、あの中学のころを思い出し、
おばあちゃんやこの人達の事を考えながら、
あたし今日も無事生きれたわと神様に感謝してほっとするようになりました。
それでも忙しくて、しばらくコトンッとなることも忘れかけていた時、
東日本大震災がありました。
やっぱり人は一瞬しか生きられないみたいです。
だから日々にありがとうと言い、やれることを精一杯やろうと思います。
私は死にたくありません。
またちょっとつらいことがあったら、
ため息ついて死にたいなぁとか言いながら、
ご飯を食べてまたうっかり生き続けてしまうんだと思います。
そういうわけなので、死んだ人の分の幸せも束ねて、
人にプレゼントできるような演劇が作りたいです。
堀川炎