小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2006.08.26

コンドルズ

今日は、コンドルズ全国縦断黄金郷ツアー2006「エルドラド」大阪公演に行ってきました。

この作品は2001年から2005年まで5年間のベスト版、元来オムニバス形式の作品作りをするコンドルズのオムニバス。つまり「オムニバスのベスト版」です。
ジェットコースターに乗っているような、あっという間の2時間でした。

コンドルズとはアートコンプレックス1928のこけら落し以来、足掛け8年の付き合いになります。
年々人気が上がり、「情熱大陸」や「トップランナー」への出演、最近では近藤良平が「アエラ」の表紙になるなど完全に全国区のグループになってきた。そして、これまでのアメリカ、アジアツアーに続き、来年にはロンドン、パリ、イタリアへのヨーロッパツアーも決まっている。
全く、大したものです。

今日、改めて思ったのは、彼らの「潔さ」
「観客を楽しませることを楽しむ」徹底した姿勢がすがすがしさを感じさせてくれます。
彼らの創り出す世界が、枠組みや既成概念に全くとらわれていないのも、その「潔さ」故なのかもしれない。

今や渋谷公会堂を満杯にさせるコンドルズが、わずか200席ほどのアートコンプレックス1928で毎年同じ時期に公演を続けてくれることに、感謝もし、悪いな?という気持ちさえあります。

「無理せんでもええで」と近藤良平やプロデューサーの勝山君に言うのですが、
「イヤイヤ、12月は毎年京都でやり続けましょうよ」と言ってくれる。
まさにコンドルズならでは、という気がする。

売れようが売れまいが、彼らの根本は動かない。

潔さの中に彼らの「男気」を感じる瞬間です。

小原啓渡

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