小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2007.08.03

新聞女

「し」ですね。
哲学的なテーマなら迷わず「死」だと思いますが、今回は芸術創造館を中心に開催している「大阪ワークショップフェスティバル・38DOORS」(8/1?8/5)から、最近非常にマスコミ等で露出度の高い「新聞女」こと西沢みゆきさんの活動を取り上げたいと思います。
https://www.artcomplex.net/doors/

「38DOORS」は今年から始まった、ある意味ワークショップの見本市で、各WSは90分、参加料も500円(1コイン)で、興味ある対象を気軽に体験できる講座型WSフェスティバルです。

「新聞女」のWSはアウトサイドWSの一つとして、OBP円形ホール前広場で開催しました。
西沢さんの活動は以前から知っていましたが、実際に自分もWSに参加して、新聞紙でドレスなどを作るのは初めてでした。ましてや、自分もその新聞服を着て、ましてや、西沢さんのお婿さん役で街を練り歩く事になろうとは・・・。(写真)
いつの間にか、西沢さんのあっけらかんとした笑顔に乗せられた感じで、しっかり楽しんでいました。

世界各国の新聞紙で作るドレスは、想像以上にドレープや偶然に出来た柄や色目が美しく、刺激的で、作っていて楽しく、美術作品としても、パフォーマンスとしても世界に通用するアート活動に思えました。
西沢さん自身がクレーンでつり上げられて、巨大な新聞紙のドレスが地面まで垂れ下がり、風に揺れるといった大掛かりなパフォーマンスもやられているらしく、是非この目で見てみたいと思いました。

先日、横須賀美術館で見たヤノベケンジさんの火を噴く「ジャイアント虎やん」もそうですが、理屈抜きで楽しく、刺激的な現代美術がもっともっと人々の目に停まれば素敵だなと思っています。

小原啓渡

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