小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.01.05

天才

天才

「て」です。
「手」でいこうかとも思いましたが、大学の講義などで「天才」ってどんな人ですかと聞かれることが何度かあったのでこれでいきましょう。

「天才」という文字を分解すると、「天」はすなわち「神」、ただこの神は宗教的な神というより、創造主(英語ではThe creation)と考えるほうがベターかと思います。
「才」は才能でしょうか。
となると、「神(創造主)の才能を持った人」ということになりますね。

ある一部の感覚が標準的なレベルをはるかに超えた状態で生まれついた、あるいは発達した人というのはいると思いますが、人が万能の神であるはずはないので、あくまで部分的能力を取り上げて天才と呼ぶのが一般的なのかもしれません。

ただ僕が天才と感じる人は、そうした部分的に高い感覚をもった人というより、エジソンが「天才とは、99%の努力と1%のインスピレーション」と言ったように、決してあきらめることなく継続できる力を持った人ですね。

「100里の道も99里をもって半ばとせよ」

「人事を尽くして天命を待つ」

こうした格言も同じ概念だと思っています。

小原啓渡

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