小原啓渡執筆集「諸行無常日記」
2008.01.16
本質
「ほ」ですね、「本」とか「ぽんかん」(ついさっき食べたので・・)とか、色々思い浮かびますが、今日は「本質」。
僕にとって、「本質」という概念は、非常に、非常に重要です。
常に、常に、いかなる対象に対しても「本質」を見極めたいと渇望しています。
「本質」に興味を持ち、「本質」に意識を集中し、「本質」に至る道を探り、掘り下げ、「本質」に迫り、「本質」を見極め、「本質」からフィードバックしていく。
「しつこい!」と言われようが「おおげさ!」と言われようが、「本質」にこだわり続けたいと思っています。
本質を見極めるためには、「本質に至る最短の入口」と考えている「ポイント」に細心の注意を払わなければならないと思っています。
「ポイントがずれてるね」では、だめですね、人生はそんなに長くない。
何かに対峙した時、何よりも意識的に捉えようとするのが「ポイント」です。
もちろん、本質に至る道は決して一つではないと思いますし、「試行錯誤」は、本質に至るプロセスとして避けては通れない部分もありますが、即決を求められる状況も多い仕事などに関しては、「ポイント」を外すと軌道修正するために大変な時間と労力を要することになります。
「ポイント」さえずれていなければ、本質を少なくとも感覚的に捉える事ができ、方向性を取り違えることも少なくなります。
また、すべてのものにそれぞれの「本質」があるとしても、それぞれの「本質」に共通する「本質の本質」ともいうべきものに対する興味も尽きません。
おそらくそれは、きわめて、きわめて、シンプルなものだという気がしています。
そぎ落として、そぎ落として、そぎ落として、最後に残った何か。
その何かは、「空(くう)」であるかもしれないし、「愛」かもしれない、あるいは「無(む)」かもしれない。
その何かを、生涯をかけて、追い求めていきたいと思っています。
小原啓渡