小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.01.25

ラジオ

「ら」ですね、「ラジオ」でいきましょう。

何年か前、京都のローカルFMで1年間、パーソナリティーをやったことがあります。
「ステージ・アバンギャルド」という週1回、約1時間の番組でした。
毎回、ゲスト(舞台関係者)に来ていただいて、ゲストが好きな曲を、ブレイクで挟みながらのトーク番組です。

生ではなく、収録だったということもありますが、打ち合わせは電話、台本なしのぶっつけ、編集もほとんどなしで1年間やり切りました。

「忙しいから・・」ということでわがままを通しましたが、そもそも、形ばかりの打ち合わせや準備ってものが好きじゃない。(もちろん、仕事の内容によっては、必須ですが・・・)

「状況に応える」

ってことばが好きです。

状況って常に変わり続けてるし、予測できないハプニングもある。
その瞬間、瞬間の状況に応えることが、ベストな選択だと思っているところがありますね。
あまり準備し過ぎていると、それにとらわれてしまう傾向が、僕にはあります。

僕にとっての「準備」とは、
「自分が何者であるかを知ること」
「自分の価値観、軸を明確にすること」ですね。

この準備さえ、ある程度整っていれば、どんなものにも対応できます。

あれ?
話がずれてきてますね。
「ラジオ」です。

一度だけ、ゲストと収録日の都合が合わなくなり、一人で1時間しゃべったことがありました。
大学の講義などは1時間半ですから、長く話すのは慣れてますが、対象が目の前にいます。
相手に話を振ったり、反応を確認しながら話すのと、独り言のようにスタジオの中で話すのとはずいぶん違います。

確か「小原ケイトの○○講座」とか勝手にテーマを決めて、しゃべったと思いますが、(ガラス越しのディレクターとエンジニアの顔色を唯一の手がかりに・・)

徐々に暴走。

やばいかな、と思いながらも、止めてくれる相手もいない。(ディレクターは、かなり楽しんでいるように、僕には見えた)

暴走は暴走に拍車をかけて、超暴走したまま番組終了!

さすがに、ディレクターも「録り直し」を提案してくれましたが、スタジオのスケジュールが一杯。
結局、「ギリギリセーフかな?」ということで、そのままいくことになりました。

しかし、間の悪いことは続くものです。

その放送を、たまたま、こともあろうに、局の社長が車の中で聞いていた!

「超・厳重注意!!」

まあ、こういう事もあるので、みなさんは、ちゃんと準備をしてくださいね!

小原啓渡

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