小原啓渡執筆集「諸行無常日記」
2008.03.04
祭り
「ま」、「祭り」で。
近年、「祭り」が危機的ですね。
神仏や祖先などに祈願感謝する儀式として形式的に残ってはいても、精神的な意味合いは、かなり希薄になってきています。
(科学の進歩を鑑みると、ある意味仕方ないことかと思いますが・・)
また、単純に「楽しみ」あるいは「エンターテイメント」としての要素も減少しているように思います。
子供のころ、僕にとっての「祭り」は、神輿が巡行する「秋祭り」と夏の「盆踊り」でしたが、
あの「ワクワク感」は一体何だったんでしょう。
昔は今と比べ「楽しみ」が格段に少なかったので、祭りの「スペシャル感」が際立っていたのだろうと思いますが、
「非日常」というキーワードで考えるなら、
「現代の祭り」を企画することが可能かもしれません。
名ばかりの「フェスティバル」ではなく、「非日常」で「熱狂」がある「祭り」
職業柄、つい色々と考えてしまいます。
そこで、今日は「バーニングマン」というアメリカの「現代の祭り」を紹介しましょう。
1986年にサンフランシスコのベイカー・ビーチにて、ラリー・ハーヴィーという人物が恋人とのイザコザの憂さ晴らしのため2.4mの木製の人形を作って燃やしたことが最初のきっかけだった。「木製の人形を燃やす」という行為は西海岸を中心としたアンダーグラウンド・アートシーンの興味を集め、次第に多くのアーティストがベイカー・ビーチに集まるようになった。
イベントの規模が拡大し、燃やす人形の大きさもどんどん巨大になったため、1990年より会場をネバダ州のブラックロックデザート(Black Rock Desert)に変更。東京23区よりも広い砂漠を会場に、さらにイベントは拡大した。
1990年代初頭はまだ「知る人ぞ知る」イベントであった。これが1990年代半ばから始まるインターネットの普及により、数多くのWEBサイトが作られ、爆発的に参加者が増えることとなる。
現在の参加者は3万人強。開催中はネバダ州で3番目に大きな人口を持つ場所となり、Black Rock Cityと呼ばれるようになった。
(wikipediaより抜粋)
小原啓渡