小原啓渡執筆集「諸行無常日記」
2008.04.29
日報
本日も出張中なので、短く。
「に」、「日報」で。
一緒に働いているスタッフに、特定の作業(仕事)をなるべく強制したくないと思っていますが、日常業務の中で必ずやってくれるように言っているのが「日報」です。
あらかじめフォーマット化しているいくつかの事項に関して、その日の仕事において全スタッフに伝えておくべきだと思うことを各自が携帯のML(メーリングリスト)に流す、という方法です。
うちの場合、仕事場がいくつかに分かれているために、各現場で起こったこと(トラブルなど)や引き継ぐべき作業などの情報が共有しにくいという事情があって始めたものですが、今では無くてはならない必須のシステムに定着しています。
すべてのスタッフが、すべての現場で起こった事項を共有できるだけでなく、自由筆記の欄などでスタッフ間のコミュニケーションが促進されています。
もちろん、僕にとっても重要であるのは、どこにいても全ての現場の状況が把握できるのはもちろん、スタッフ一人一人の心や体の状態が毎日微妙に伝わってきて、スタッフに対する早めのケアが可能になるということがあります。
毎日注意深く日報を読んでいると、アップされる情報の量やポイントの捉え方、ちょっとした文章の言い回しなどから、各スタッフのモチベーションや精神状態がよく分かります。
ただ重要なのは、そこから得られる情報に僕だけでなくスタッフ全員がどう反応し、対処していくかという事だと思います。
情報をただの情報として放置していたのでは意味がありませんね。
当初は義務としてやっていた感がありましたが、最近では、かなり前向きにスタッフの理解が深まっているように思います。
小原啓渡