小原啓渡執筆集「諸行無常日記」
2008.06.28
ラーメン
「ら」、昨日、「屋台」を書いたので連想ゲーム、というわけでもありませんが今日は「ラーメン」で。
三条木屋町を下がったところにある「長浜ラーメン」、前を通るとお腹が空いてなくても入ってしまいます。
なぜかというと、僕が京都で学生をしていた30年近く前から変わらない、ほぼ同じ内装、8人程しか座れない狭いカウンター、扉がなく、まさに屋台感覚、オリジナルの高菜からゴマ、油カス、生姜、トウガラシ、カレー粉までトッピング自由、もちろん替え玉ありで、学生時代に思わずタイムスリップしてしまうからです。
みんなでワイワイ飲んだ後の深夜、決まって、ここでラーメンを食べました。
そんな思い出の情景がはっきりと浮かんできて、「あ?、あの時は、あいつが暴れた後、血だらけであの席に座ってて、その隣にあいつがいて・・・」と、そんなことを思い出しながら、まったく同じ味のラーメンをすする。
僕のトッピングも昔と同じ、高菜とゴマとトウガラシ、そして最後のスープにカレー粉。
少し店が流行ると、すぐにチェーン展開を始める昨今のラーメン屋と違い、その店一店を守り続けている姿勢にも好感がもてます。
僕はグルメではないし、特にラーメン好きというわけでもないので、他の店のどのラーメンと比べて味はどうか、等は分かりませんが、僕にとっては、どの店にも代えがたい「ここだけの味」があるんです。
小原啓渡