小原啓渡執筆集「諸行無常日記」
2008.06.30
ルート
「る」、「ルート」で。
「ルート」とは、いわゆる行程・道のりの事ですが、僕は基本的に「ルート」に執着しないですね。
計画性がないというより、目的地・目標さえ明確に決まっていれば、そこに行きつくためのプロセスにあまりこだわらないということです。
もちろん、最短で行けるルートは探りますが、早ければ良いというものでもないと思っていますし、あまり計画にこだわり過ぎると、大切なものを見失ってしまう気がします。
「大切なもの」というのは、「勘」ですね。
例えば道が二つに分かれているとします、一方の道の方が近道だと記されていても、もう一方の道の方が何となく良さそうだと思えば、そちらの道を選びます。
近道が安全という保証はないし、距離が近くても障害物が多くて、逆に時間がかかってしまう場合もあるかもしれません。
自分の前に何が待ち受けているかなんて、正確に見える人なんていないですし、要は目的地に辿りつけばいいわけですから、標識(常識)に従うより、自分の勘で決めた方が後悔もないと思っています。
そして僕の場合、目的地さえ明確に決まっていて、そこを目指す道の途上にさえいれば、行き着くまでに死んでしまおうが、後悔はしません。
(到底、死ぬまでには行きつけないだろうと思えるようなところを目的地にしているということもありますが・・・)
「目的地は一つだけれど、そこに至る道は、星の数ほどある」
僕にとって重要なのは、「ON THE WAY」
つまり、自分が行くべき目的地への途上にいることを実感して生きることです。
小原啓渡