小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.07.02

ロック

「ろ」、「ロック」で。

「ロック」と言えば、やはり僕らの世代は 「ローリング・ストーンズ」

同じ1960年代初頭にデビューした優等生的な「ビートルズ」とは対照的に、不良なイメージを貫き通している「ストーンズ」の方が僕は好きですし、ミック・ジャガーやキース・リチャードの独特な「渋さ」には、やはり男として憧れますね。

50年近く一度も解散することなく世界の第一線で活躍する彼らのパワーは、まさに「ロック」の原型だと思います。

ところで、2003年、来日ツアーでのこと。

大阪公演のチケットを手入し、早く見たいとずっと楽しみにしていたのですが、当日、何を血迷ったのか僕は会場の「大阪ドーム」ではなく、間違えて「大阪城ホール」に行ってしまったのです。

普通の人ならいざ知らず、一応この業界の人間が、会場を間違えるなんて、よほど「とち狂っていた」としか思えません。

しかも早めに会場近くまで行って、ゆっくりお茶を飲み、開演時間ギリギリに「城ホール」に着いたので、それから「ドーム」に向かっても間に合いません。
あまりの情けなさに、血の気が引きました。

またこういう時に限ってタクシーはつかまらず、道も混んでいて、ドームに到着したのは開演時間を40分以上も過ぎてから。

が、何と、コンサートはまだ始まっていなかった。

「えっ!、時計、狂ってた?」 と本気で思いました。

何がなんだか分からないまま、席に着いた途端に客電がフェードアウト。

コンサートが始まり、最高のパフォーマンスに酔いしれました。

後で聞いた話ですが、開演が遅れた理由は、ミックが会場入りに1時間ほど遅刻したからだそうです。(さすが、不良ですね)

ひょっとして、ミックも間違えて、「城ホール」に行ってしまったのでしょうか?

小原啓渡

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