小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.07.09

「か」、「顔」で。

「男の顔は、決算書」

あれっ!、っと思った方は正解です。

一般的には、「男の顔は、履歴書」ですね。

男女に関わらず、「顔」にその人の生き様や現在の状況が現れるというのは、確かにあると思います。
ただ、「履歴書」というのは少し物足りない。
というのも、履歴書を読むのに訓練は必要ないからです。

例えば、何年生まれで、○○大学を出て、○○会社で何年働き、資格は・・・などなどの情報は、まさに読んで字の如し、深読みできる要素が少ない。

それに引き替え、「決算書」を読み込むためには、知識や訓練、あるいは経験も必要ですし、決算書には、現在の問題点や将来性を読み解く情報もふんだんに盛り込まれています。

「顔」というのは、履歴書ほど単純な情報ではなく、決算書のように、かなり複雑な情報源であると僕は思っています。
つまり、見る側の能力にも大きく左右されるという事ですね。

ところで、僕が思う「いい顔」とはどんな顔かというと、「可能性を感じさせる顔」でしょうか。

僕の場合、過去(履歴)ではなく、将来性こそが人(顔)を見るポイントです。
 

小原啓渡

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