小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.07.10

教育

「き」、「教育」で。

昨日、近畿大学の特別講義に招かれて、質疑応答も含めて1時間半、180人ほどの生徒さんにお話をしてきました。

講義のテーマは、「社会環境整備に関連したアートプロデュース」でしたが、講義の後、呼んで頂いた学科の先生達と時間を忘れて話し込んでしまいました。

去年までの三年間、京都の精華大学で非常勤講師をしていて、今年から工芸繊維大学で特別授業を受け持っているので、今の大学生の気質というか、傾向というのは何となくつかんでいるつもりです。
なので、大学の先生方の多くが抱えておられる「ジレンマ」はよく分かります。

ただ、モチベーションが上がらない学生たちの気持ちも分かる気がします。
なぜなら、大学で講義をしている僕自身が、大学を中退しているからです。
(大学が無意味に思え、3年生になってすぐに辞めました)

大学を捨てた人間が大学で講師をしていること自体、矛盾しているように思われるかもしれませんが、僕は、だからこそ、学生に伝えられるものがあると思っています。

人類や国家にとって、そして個人にとって、「教育」は本当に大切だと思います。

だからこそ今、「教育とはなんぞや」という本質的な問題に立ち返って、全てを検討し直す必要があると思います。

そして、僕が思う「教育の本質」とは、

「学ぶことの楽しさを教えること・・・」

小原啓渡

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