小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.08.02

歩行

「ほ」、「歩行」で。

昨日から100種類のワークショップを集めた「DOORS」というフェスティバルが始まっています。
自分で企画しておいて言うのもなんですが、本当に面白い。

僕自身、10日間の期間中、出来るだけ多くのワークショップを受けたいと思っていて、今日も様々なジャンル、4つのワークショップを受講しました。

そのうちの一つが「ナンバ歩きを体験しよう」という講座。

横浜市から視察に来られていた文化課の方々は、難波の名所を見て歩くワークショップと勘違いされていたようですが、江戸時代までの日本人の歩行は、現在の歩き方とは違っていたらしく、これを「ナンバ歩き」というのだそうです。

30名近い受講者が、会場となったレトロな芝川ビルの階段を上ったり下ったりしながら、「ナンバ歩き」を実際に体験し、ほとんどの方々が驚かれていました。
下るときの腰への衝撃がほとんどなく、上りも不思議なくらい楽なのです。

現代では、交通機関や移動するための道具(車、バイク、自転車など)が普及して、江戸時代以前に比べるととんでもなく歩く距離が短くなりました。
「健康のために歩こう」というブームで、万歩計が大ヒットした時期もありましたね。

ただ、昔は、歩かない限りどこにも行けなかったわけですから、より効率的に、体に負担をかけないように歩いていた、という先生のお話に納得がいきました。

昨年のワークショップフェスティバルでは、「モデルウォーク」を体験して「美しい歩行」を学び、今年は「効率的な歩行」ということで、体の中の感覚を比較しながら、とても楽しむことができました。

宣伝ということではなく、本当に価値あるワークショップがラインナップされていますので、是非今からでも、足を運んでみてください。

(8月10日まで、詳細は「100DOORS」で検索!)

小原啓渡

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