小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.08.28

修羅場

「し」、「修羅場」で。

どの程度の危機的状況を「修羅場」というのかは、当事者のとらえ方によって異なると思いますが、僕の場合、はたしてどれくらい「修羅場」を経験してきたのだろうと考えてみると、意外に少ないことに気づきました。

せいぜい、2、3回くらいでしょうか。

これらの経験を書き記せば、そこそこ面白い読み物になるのではないかとも思いますが、決して自慢できるような話でもないので、公表するとなるとやはり躊躇してしまいます。

ただ自分なりに「修羅場」を経験してきて思うのは、やはり、自分の「運の良さ」かもしれません。
(僕のことを昔から知っている友人は「悪運が強い」などと茶化しますが・・・)

今、生きていること自体「めっけもの」と言えないこともないし、いわゆる普通の生活を送れていることが不思議に思えることもあります。

自分の中に「無常観」や「まあ、何とかなるだろう」という「楽観主義」がしっかり根付いているのは、おそらく「修羅場」を何とかくぐり抜けてきた経験の賜物だろうと思います。

そして、少々のことなら「大したことない」と思えること、どちらかと言うと「怖いもの知らず」な傾向は、いい意味でも悪い意味でも、自分の生き方のベースになっているように思います。

小原啓渡

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