小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.09.02

珍味

「ち」、「珍味」で。

「珍味」で思い浮かぶのが、「イカトンビ」、ご存じでしょうか?

イカの口(くちばし)の部分で、イカ一匹(一パイ)につき一つしかとれません。

生魚は苦手ですが、イカとタコは大好きなので、たまたま市場で見つけて買って帰り、食べてびっくり。
何とも言えない食感と味で、イカ好きの僕はすぐにハマってしまいました。

イカの歯というかクチバシというか、その部分が人の爪のように固く、それを手で剥ぎ取るように食べないといけないので、うまく食べるには少々コツが必要ですが、この「しゃぶりつく」感じも「食う」という原始的な感覚が呼びさまされて、なかなかグッドなのです。(お上品に食事をされたい方には不向きです)

家族の中でも、ちょっとお上品とは言い難い高校生の娘だけがこの「イカトンビ」にハマり、学校にまで持って行って友達に配っているようです。
意外にもこれが評判いいようで、「トンビ見つけたら買ってきてな」と催促されます。

今時の女子高生の味覚は、おやじ的なのかもしれません。

小原啓渡

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