小原啓渡執筆集「諸行無常日記」
2008.10.01
湯かん
「ゆ」、「湯かん」で。
毎月1日は全作品が1000円になる映画のサービスデーです。
僕も今日、レイトショーを観てきました。
「僕らはみんな生きている」などの滝田洋二郎監督の「おくりびと」
(主演は本木雅弘、広末涼子)
納棺師といわれる職業にまつわる話でした。
今日のタイトル「湯かん」とは、納棺前に遺体をお湯で洗い清めることで、本来は近親者が行う一種の儀式であったようですが、現在では納棺師といわれる方が簡略化して行うのが一般化しているようです。
かなり前に「納棺夫日記」(青木新門・著)という実際に納棺夫をされている著者の手記を読んだことがあって、とても感銘を受けていたので、「おくりびと」は是非観たいと思っていた映画でした。
モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞するだけあって、じんわりと心に響くいい映画だったと思います。
僕が大好きな俳優、山崎努さんの存在感も素晴らしかったですし、特に「お泣かせ」のシーンがあるわけではないのに、何度かにじむように涙がこぼれました。
小原啓渡