小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.10.25

単身赴任

「た」、「単身赴任」で。

ここ数年大阪での仕事が増えたため、現在はワンルームのアパートを借りて単身赴任状態になっています。

自宅は京都なので、無理をすれば帰れないこともないのですが、そもそも夜11時くらいに仕事が終わるというのがこの業界の宿命で、それからちょっと打ち上げなどの飲み会となると実際のところ終電に間に合わないことが多い。

しかも自宅のマンションが京都の郊外なので、京都に帰りついても結局タクシーを使うことになり不経済で、体もきつくなる。

あとは、息子(大学生)も娘(高校生)も成長したので心配事が減り、それに伴って奥さんも外に働きに出るようになって、僕の世話をするのも大変ですから、奥さんも気楽。

まあ、そんなこんなで、たまに帰宅するくらいが良い状況になったというのが理由です。

高校生の時から一人暮らしは慣れていますし、掃除や洗濯も嫌いじゃないので苦になりません。

もともとマイペースが好きなのと、仕事で人に会うこと、話すことが多いので一人になれる時間が貴重です。

インドでは、社会に出て働き、結婚し、子供を育て上げた後に出家することが美徳とされていて、今でも多くの人が「サドゥー」と呼ばれる人生を選択していますが、何となくそんな感じかなと思っています。

基本的に今の生活に満足していますが、食事が寂しいのが難点で、奥さんの手料理が恋しくなります。

小原啓渡

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