小原啓渡執筆集「諸行無常日記」
2008.11.01
ぬかるみ
「ぬ」、「ぬかるみ」で。
昔、ラジオ大阪でつるべと新野新がパーソナリティーを務める「ぬかるみの世界」という深夜番組がありました。
今の十代の人は深夜ラジオなんて聞かないんでしょうね。
「オールナイトニッポン」くらいは噂で知っているかもしれませんが、「ぬかるみの世界」となるとほぼ皆無でしょう。
でも、今も使っている「おじん」や「おばん」はこの番組から出た流行語です。
日曜の深夜、スポンサーがつかないということを逆手にとった、つるべと新野新の言いたい放題が面白かった。
今やテレビやインターネットが一人一台の時代ですし、ラジオを聞くとしてもFMですが、しゃべくりだけで約3時間も持たせる番組ってあるのでしょうか。
また、それを夜中におそらくみんな一人で聞いていた若いリスナー達(ぬかる民と呼ばれていた)の生活って、今時のニートっぽいところもあって、まさに「ぬかるみの世界」だったような気がします。
小原啓渡