小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.11.27

お金

「お」、「お金」で。

この「お」の使い方は、丁寧さを表す接頭語ですから反則ですね。
でもまあ、「金(かね)」というと何となくいやらしい感じなのでOKとしましょう。

僕のとって「お金」は、自由を得るための一つの手段です。

僕の究極の理想は、「すべてのものから自由になる」ことですから、経済的自由を得るという意味での手段です。

ただ、何から自由になるかという部分で「経済」というのはかなりシンプルな方で、例えば先日書いた「自我」から自由になるといった抽象的で根源的な拘束からすると、かなり表層的ですから「お金」の優先順位はさほど高くない。

というのも、もし「欲望」から自由になることができれば、あるいは「欲望」をコントロールすることができれば、ある意味で「お金」はそれほど必要ではなくなるわけです。

僕は常に本質に興味があり、本質を見極めたいと思っています。

表面的な部分をいくら変えても、根本を変えなければ結局同じことの繰り返し、本当の「自由」を手に入れることはできません。

そういう意味で、「お金」は表層的に人間の自由を拘束するものだと思います。

小原啓渡

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