電游3度目のロングラン公演
電視游戲科学舘ロングラン公演も今回で3度目となります。
1回目は2002年2月、外部から一切資金調達をしない自力での公演でした。2度目は2003年4月、「セーフティーネットとしてのメセナ」という形を
とり、目標動員に達した場合は出資して頂いたお金を全額お返しするというシステムで資金調達を行い、成功裏に公演を終了することができまた。そして今回
は、公演資金を証券化する「エンゼルシステム」を導入致します。
過去2回のロングラン公演で実感したのは、十分な仕込み期間を設けることで作品の完成度が増し、公演回数の多さが作品を成熟させるということです。ま
た、ロングランによって、観客の方々に観ていただける機会をより多く提供できるという利点も実際に確認する事が出来ました。口コミ情報が伝わる頃には、既
に公演が終了しているといった、やる側にも観る側にも残念な状況を、少しでも改善する方策として、今後もロングラン企画を続けていきたいと思っています。
電視游戲科学舘は、作・演出の国元浩康はじめスタッフが並々ならぬ意欲を持った劇団です。役者陣は今回も個性溢れる固定メンバーの他、各方面から関西の
実力派を客演に迎え、ますます意気盛んです。前回に引き続き、小劇場では極めて稀な、2週間に及ぶ仕込み期間をいかに効果的に使い、見応えのある作品に仕
上げてくれるのか、そしてその作品がロングランでどう成熟して行くのか、大いに期待したいと思います。
皆様の御来場を心からお待ち致しております。
P.A.N.通信 Vol.49に掲載
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